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 がんの食事療法
 食事療法ってどんなもの?
食事療法とは、まちがった食生活を正し ただしい食生活をおくることです。

がんの相補代替療法(そうほだいたいりょうほう)のうち、
食事療法の役割について簡単にご説明します。

ここで紹介するもの以外にも、食事療法はたくさんありますが
生存者に対する食事療法として多く行なわれているものや
勧められているものの一部を取り上げます。
 断食療法
断食療法とは、
ときに長期間にわたり意図的に食べ物の摂取を避けることをいいます。

断食を勧める人たちは、断食によって体内の毒素が排出され、
体が癒されると信じています。

しかしながら、がんの治療中や治療後の生活習慣として、
断食の効用を支持する科学的根拠はありません。

がんの治療の時期には、身体には、エネルギーや栄養素の必要が
とくに高まるときなので、むしろ断食は非常に危険になる可能性があります。
 ジュース療法
ジュース療法は、新鮮なくだものと野菜のジュースを
主な栄養源として利用しようとするものです。

ジュース療法を勧める人たちは、この方法によって、
免疫力が高まり、血圧が下がり、体内の毒素を取り除く助けになる、と
主張しています。

くだものや野菜には、多くの健康的な効果があることは、はっきりしています。
しかしながら、ジュース療法それ自体の効用については、はっきりした証拠は
ありません。

ジュースだけを飲んで、他の食べ物を避けるようなことはすべきでは
ありませんが、バランスのとれた食事を組み合わせた場合には、
ジュースはとても優れた微量栄養素の供給源になります。

がん予防についての米国対がん協会の勧告では、毎日くだものと野菜を
食べるよう勧めていますが、その手段としてジュース療法を利用することは
可能です。


ジュース療法についての警告が一点あります。

殺菌処理していない市販の生ジュースには、
病原微生物が含まれる場合があります。
生ジュース中の病原微生物は、がん患者にとって危険なことがありますので、
注意しましょう。
 ベジタリアン(菜食主義)の食事
ベジタリアンは、飽和脂肪酸が少なく、食物繊維、ビタミン類、
フラボノイドなどの植物性化学物質が多いので、健康に良い特徴があります。

しかしながら、現時点では、ベジタリアンの食事が、
がんの再発予防に特別な効果がある、と結論づけることはできません。

ベジタリアンの食事にも、いろいろな種類がありますが、
動物性食品のうち赤味の肉を避ける点は共通しています。

特定の食品群を避ける度合いが強いほど、
栄養欠乏症の予防が問題になってきます。

厳格なベジタリアンの食事では、
牛乳や卵を含めていっさいの動物性食品を避けますが、

この場合には、ビタミンB12を植物系の食源で補う事ができません。
ビタミン剤で補給することが必要になります。
 マクロバイオティック療法
マクロバイオティック療法は、
少量の白身魚以外の動物性食品の摂取をできるだけ少なくするので、
その点ではベジタリアンの食事の一種と考えられます。

マクロバイオティック療法の基礎になる食べ物は、
全粒の穀物、野菜、海藻、豆類、発酵大豆製品、くだもの、種実類、
これらの食べ物からなるスープ、お米です。

東洋の陰陽に基づいて、
がんが 「陰」 「陽」 「中性」 のいずれに分類されるかに従って、
個人別の食事を決めます。

マイクロバイオティック療法は、
健康的な食生活の特徴を備えていますが、

がん患者がマイクロバイオティック療法をする場合には、
十分なエネルギーと栄養素を摂るように気をつけたほうがよいでしょう。

マイクロバイオティック療法の健康への効果を支持する研究も若干ありますが、
がんについての研究は限られていて、結果も一致しません。

米国対がん協会の食生活ガイドラインに従うこと以上に、
マイクロバイオティック療法によって、がんの発生や再発が減るという主張を
支持するデータが存在するわけではありません。

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