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 「がん」の進行
 がんの病期と進行の程度
がんは一般的に、早期がん・進行がん・末期がんの3段階に大別されます。

がん細胞は、1個が2個に、2個が4個に、4個が8個にというように、
分裂を繰り返して増殖していきますが、

早期がんとして発見できる大きさになるまでには
30回以上の分裂を繰り返し、10〜20年はかかるといわれています。

そのうち、ごく初期に見つけられる小さながんは
初期がんまたは微小がんと呼ばれ、早期治療で完全に治すことが可能です。



前がん状態

がんとは認められないが、そのまま放置するとがん化する
確率の高い状態を、前がん状態といいます。

大腸ポリープ、胃粘膜の腸上皮化生や異型上皮、舌の白板症、皮膚にできる
日光角化症などがその例です。
これらの病変がみられた場合は、定期的に検査を受けることが必要です。



早期がんから進行がん、末期がんへ

がんの進行状態がどの時期にあるかは、臓器ごとに病像が
大きく違うので、それぞれ個々に決められます。

胃がんの場合、
まず、胃壁の内側表面の粘膜層にがんが発生し、数年間は
そこにとどまっていますが、少しづつ大きくなり、やがて粘膜下層にまで
広がります。ここまでが早期がんです。

この段階でがんを切除すれば、ほとんどが治ります。
さらに下層の固有筋層に達すると、転移や浸潤が増え、
胃の内腔にも増殖して盛り上がってきます。

これが進行がんです。


がん細胞が固有筋層より下層の漿膜(臓器の一番外側を包む膜)に
進入し、漿膜表面にまで達するようになると、
腹膜に転移してがん性腹膜炎をおこたり、
肝臓や肺、リンパ節に転移したりします。

こうなると、全身状態は非常に悪い状態に陥り、
手術も不可能となります。これが末期がんです。
 がんの病期分類と判定
がんの病期(進行の程度や広がり)をいろいろな検査の結果から
分類する方法は、各国で共通の基準として用いられています。

がんを適切に治療するには、
事前にがんの病期を正確に診断しておく事も必要です。


●TNM分類

国際的によく用いられる分類方法で、
臨床所見(診察によってわか情報)やX線検査
その他のいろいろな特殊検査の結果から病期を判定するものです。


『T』 は原発腫瘍の大きさ、広がり、深さを、
『N』 は周囲のリンパ節への転移の程度を、
『M』 は他の臓器への転移の有無を表わし、

それぞれ、進行の段階別に分けて判定され、
それらの結果を総合して病気が決められます。


一期(早期がん)、二期(軽症がん)は完全に治るもの、
三期(中期がん)、四期(進行がん)は将来を考慮した治療の選択が
必要なものとされます。



●その他の分類法

病期(ステージ)分類、WHO(世界保健機関)組織分類、
学会分類などがあり、いずれも、検査によってがんの組織の型を
決定したうえで、進行の程度が判定されます。

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