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 がんの動注療法
 動注療法ってどんなもの?
動脈は、細胞に酸素や栄養を含む血液を送っています。

がん細胞も動脈から酸素と栄養を吸収しています。
この血管に直接 抗がん剤を注入するのが、動注療法です。

抗がん剤は、経口薬(口から飲む方法)や
静脈注射で全身に注射された場合、

目標のがん細胞に達するまでに低い濃度になってしまい、
また正常細胞にまで抗がん剤の毒性が影響してしまいます。

ところが、がん細胞の近くの動脈血管に抗がん剤を注入すると、
静脈を経由するよりも10倍濃い抗がん剤を送ることができ、
その分、少ない使用量で高い効果が期待されて副作用も軽くなります。
 動注療法の方法
]線で血管撮影をしながら、
カテーテル(細い管)を太もものつけ根や鎖骨下などの動脈から挿入して、

がん病巣の栄養血管(がんに酸素と栄養を供給している動脈)まで通し、
抗がん剤を注入します。

注入は定期的に行なう必要があるので、
通常、カテーテルを入れたまま注入装置全体を体内に埋め込む方法が
行なわれており、ふつうの生活をしながら通院して治療が受けられます。
 血管塞栓術(けっかんせんそくじゅつ)(TAE)
血液ががん細胞に行かなくなるように、
動脈内へ挿入したカテーテルから
血管塞栓物質を注入して栄養血管をつまらせてしまう方法です。

このため、がん細胞は栄養源を絶たれ低酸素状態になって死んでしまいます。
このとき、動注療法と同様に、抗がん剤を用いることが多くなっています。

ただし、一回の治療では完全ではないので、
血管塞栓物質にはくり返し治療を行なえるように、
時間がたつと溶けてしまう物質が使われます。
 動注療法はどんながんに効くのか
動注療法は局所療法であり、
全身に広がったがんにはふつう用いられません。

また、カテーテルを挿入できるだけの太さの栄養血管がある部位の
がんが対象になります。

動注療法が行なわれるがんは、肝がん、腎がんのほか、頭頸部がん、
骨腫瘍、卵巣がん、膀胱がん、前立腺がん、進行した乳がんなどです。

また、血管塞栓手術は、
これらのがんのうち血管の多い臓器に用いられており、
とくに原発性肝がんの治療に広く用いられ、高い効果が認められています。

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