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| 3.フコイダンの研究 |
1913年のフコイダン発見から、 1980年はじめまでの研究のいずれの報告も 決定的に化学構造をあきらかにしたものはなく、 フコイダンが発見されてから90年ほどの間は 化学構造に関する研究が多くおこなわれてきたものの、 決定的な化学構造は提唱(新しい考えを人に先立って主張すること) はされてきませんでした。
それが1996年の日本がん学会において ガゴメコンブを使ってフコイダンの構造を 明らかにしたものがはじめて報告されました。
<フコイダンの化学構造に関する報告>
⇒1913年 コンブ属のLaminaria digitataや ヒバマタ科のFucus vesiculosusuなどから 硫酸化されたフコースのポリマーであるフコイジンを発見した スウェーデンのウプサラ大学のKylin教授が、 フコイジンは「酸の性質をもっていて、加水分解すれば糖成分として フコース(fucose)が存在する」と報告。
これがフコイダンに関するはじめての報告です。 その後、国際糖質命名規約によってフコイダンと名づけられました。
<化学構造が確定されるまでの経緯>
1996年になって、初めてガゴメからのフコイダンの化学構造と その生理活性について明らかにされました。
このような化学構造が明らかにされた理由は、
フコイダンをオリゴ糖単位で切断できる酵素が、 海洋微生物をスクリーニングし、数種の資化性細菌から 得られたからです。
⇒1996年
1996年に日本癌学会総会で発表されたときの講演題目は、 「ガゴメコンブ(kjellmaniella crassifolia MIYABE)由来フコイダン及びその酵素分解物により誘導されたヒト胃癌と 結腸癌細胞株のアポトーシス」と題するものでした。
発表者は、糖鎖工学研究所と宝酒造パイオ研究所の連名。 糖鎖工学研究所は、1990年から7年間、 「有用糖質の開発に向けたグリコバイオロジーの研究」を推進する 目的で、農林水産省と当時の大蔵省の特別認可法人である生物系 特定産業推進機構、青森県、弘前市および民間企業11社の出資 により設立された産学官共同の研究所です。
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