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| 17.フコイダンの効力-血糖調整作用 |
2002年に発表された厚生労働省による糖尿病の調査では、 糖尿病患者(740万人)と、糖尿病の可能性がある人(880万人)を あわせると1620万人にも及ぶことが明らかになっています。
糖尿病は、糖の代謝を調節しているインスリンの作用が不足して、 慢性的に高血糖の状態をしめす代謝疾患です。
インスリンはすい臓で産生・分泌され、細胞・組織などのインスリン 受容体と結びついて、ブドウ糖を細胞内に取りこむ働きをしています。
糖尿病はすい臓がウイルスなど何らかの原因で障害をうけ、 インスリンの産生・分泌が低下し、供給が不足しておこる T型糖尿病と、インスリンは産生・分泌されているのですが、 それが働きにくい状態になるU型糖尿病があります。
糖尿病で大きな問題は合併症で、動脈に障害がおこることで 糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、神経障害、壊疽(えそ)、 さらには心筋梗塞や脳梗塞を引きおこします。
網膜症では失明、腎症では人工透析になる患者さんが多く、 壊疽(えそ)では下肢を切断しなければならない患者さんが 毎年増えています。
●血糖値とフコイダン
フコイダンやフコイダン様硫酸化多糖体の 血清脂質清澄化作用(けっせいししつせいちょうかさよう) に関しては、ヘパリン・へパラン硫酸にとても にた活性をもっていて、静脈注射をすると、 血清脂質分解促進作用があることが あきらかにされています。
また、フコイダンを経口投与したときには、 コレステロール低減作用があることが報告されています。 これらはラットなどの動物を対象とした実験です。
秋川研究所(※)では、トンガ王国産モズクエキス フコイダンやフコイダン様多糖体およびこれらの 低分子化硫酸化糖の経口投与によって、 血清脂質がどのように変化するかの実験研究を 行いました。
※秋川研究所
・・・フコイダンをはじめとした 自然素材の開発・
研究を行っています。
高脂血しょう動物モデルとして糖尿病ラットを 用意し、正常ラットとの比較を行ったのです。
正常ラット、糖尿病ラット(フコイダン無摂取)、 糖尿病ラット(トンガ王国産モズクエキスフコイダン およびフコイダン様多糖体を含む試料5・10・20mg/kg体重を 3週間自由摂取、各3群)の計5群で、 トリアシルグリセライド、総コレステロール、 HDLコレステロール(善玉コレステロール)などの 血清脂質と、血糖値を測定しました。
その結果、この試料を摂取した群はいずれも、 血清トリアシルグリセライド値が低下したのです。
その低減割合は、無摂取の糖尿病ラットに比べて、 約50%でした。
またHDLコレステロールは正常ラットの値にまで 回復し、総コレステロールの低下作用はありませんでした。 血糖値は無摂取の糖尿病ラットに比べて19〜23% 低下しました。
フコイダンそのものにはインスリン様の作用は 認められていないことから、トリアシルグリセライド値の 改善に関係して効果が考えられると報告されています。
●人に対しては・・・?
さらに、6名の肥満男性ボランティアを対象として、 トンガ王国産フコイダンおよびフコイダン様硫酸化多糖体を 含む抽出物(以下フコイダン)を1ヶ月摂取した結果 どうなるかの試験も行われました。
対象となったのは 空腹時の血清トリアシルグリセライド値が200mg/dl以上、 血圧(拡張期/収縮期)が110/150mmHg以上、 BMI(肥満指数)が28以上の男性です。
試験は夕食時にフコイダンを摂取してもらい、 そのほかは食生活を含むライフスタイルにいっさい 制限は加えず行いました。
結果は、人の場合も血清トリアシルグリセライド値は、 フコイダンの投与前にくらべて約31%低下していて、 ラットの実験と同様に血糖値も減少させる傾向が ありました。
拡張期/収縮期の血圧はいずれも約20%低下しました。 これは、血清トリアシルグリセライドの低下と フコイダンの抗血液凝固作用によるものと 考えられると秋川研究所では報告しています。
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