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フコイダンについて知りたい
14.フコイダンの効力-抗HIV(エイズウイルス)作用

現代の不治の病の代表のエイズですが、このウイルスにも
フコイダンの効き目があることが最近の研究によって明らかに
なってきました。

このエイズとは「後天性免疫不全症候群」といわれるもので、
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)というウイルスによって
引き起こされます。

病状としては、HIVによる免疫力の低下(免疫不全)によって、
いろいろな病気が生じます。

HIVに感染しても、免疫力の低下は非常にゆっくりで、
病気が生じるまでに10年間もかかることもあり、
その間は多少の疲労を感じる程度であるといわれています。

エイズは、1981年にアメリカで男性同性愛者や
麻薬常習者に認められる特異的な病気として報告されて
いましたが、1980年代後半からラテンアメリカや
東南アジアなどで爆発的に発生しました。

日本でも性感染症ばかりでなく、
輸血、血液製剤使用、妊娠中の母子感染などが
感染経路としてしられています。

2005年11月21日に、世界保健機構(WHO)と
国連合同エイズ計画は、世界のエイズウイルス感染者の
集計が過去最悪の4,030万人に達し、
死者の累積数が2,500万人を超えたとする
報告書を公表しました。

報告書によると、新たにHIVに感染した人は
490万人で、死者は310万人に達しました。

感染者、新規感染者とも2年前に比べて7%増え、
増加傾向に歯止めがかかっていないのです。

この報告書では、日本にも話が触れ、10年前に比べて
新規感染者が倍増、男性同性愛者がその6割を占め、
3分の1が30歳未満の若者であることを指摘して
います。

このようなエイズを引き起こすHIVに対しても、
フコイダンの効果についての研究が行われています。


その研究を紹介しましょう。

●フコイダンを含む海藻多糖類の抗HIV作用

1989年にSugawara et al. は、
「抗HIV剤としての硫酸化ホモ多糖類の性質」と
題した報告を出しています。

その内容は、フコイダン、デキストラン硫酸は
エイズ患者の単核細胞に対し抗HIV活性を示したと
したものです。

そして、これらのホモ多糖類は、
HIVエンベローブ(※)と相互作用することにより
HIVリバーストランスクリプターゼ(逆転写酵素)の
活性を阻害することを認めている。

 ※HIVエンベローブとは
  ウイルス粒子はエンベローブと呼ばれる脂肪から
  なる2重の外皮膜に包まれており、この外皮膜は
  ウイルスから感染した細胞−CD4陽性細胞−の
  細胞膜であり、ウイルスが感染細胞から放出
  されたときに包まって出てくるもの。

さらに、これらの多糖類はアジドチミジン(※)と
抗HIV活性に対して相乗的に作用し、
臨床的にアジドチミジンの副作用を低減すると
している。

 ※アジドチミジンとは
  AZT抗がん薬を目的に1964年に開発された
  ものですが、1974年になってウイルスの
  増殖抑制効果が見出された、AIDSの治療薬の
  ひとつ。

1990年いはオーストラリア大学のParish et al.は、
試験管的な研究ではあるが、免疫不全の程度を端的に
示すCD4リンパ球(T4リンパ球)を調べることに
より、フコイダンなどのポリアニオンは、
HIV感染症の有力な抑制剤であることを認めています。


イギリスから発行されている研究報告に、
McClure et al.はフコイダンと
デキストリン硫酸のHIV感染阻害能について
種々のヒト細胞系、末梢血リンパ球をもちい、
デキストラン硫酸とアジドチミジンのそれと
比較検討しています。

その結果、フコイダンとデキストリン硫酸ともに、
強力なHIV感染阻害作用を示し、細胞増殖や
タンパク質代謝に対する毒性はみられなかったのです。

さらに、デキストリン硫酸は止血作用が小さく、
HIV感染治療薬として有望であることを
示唆しています。

1992年には、同じイギリスのMcClure et al.が
フコイダン、デキストリン硫酸、デキストラン硫酸を
用いて、HIVに対する阻害効果のメカニズムについて
報告しています。




今後のさらなる研究によってエイズが根絶される日も近いかもしれません。






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